2010年7月26日月曜日

OpenSUSE 11.3 で四苦八苦 インストール編

OpenSUSE 11.3が公開されました。
openSUSE.org

今まで OpenSUSE 11.2 で構築しようと勉強してきたのですが、あっと云う間に新バージョン 11.3が登場です。

OpenSUSE 11.2 から OpenSUSE 11.3 への主要な変更点は、「/usr/share/doc/release-notes/openSUSE/RELEASE-NOTES.ja.html」に記載されています。

  • smbfsからcifsへ変更←今更ながらの変更です
  • ビデオドライバがKMS(カーネルモード設定)ベースに変更←nv系は特に大きな変化

上記2点だけらしい…と思ったら大きな間違いみたいです。

特に OpenSUSE 11.2RAID環境とOpenLDAPを使っていた方は要注意かと思います。

まずはRAID環境では…
dmraidが激しく退化した模様です。
ICH10Rに至っては玉砕の至りでした。
自分の試したマザーボードGIGABYTE GA-X58A-UD7」のICH10RRAID5を構築していると…インストーラが途中で進行しなくなりました。
ICH10RRAIDを解除する(BIOS設定上はRAIDモードで大丈夫です。ただし、Firmware上でRAID構築させていない)と、インストーラは正常に進行します。
更にGIGABYTE-RAID(JMICRON)でRAID1(ミラーリング)またはRAID0(ストライピング)をFirmware上でRAID構築していると、インストーラは正常に進行はしました。しかし、dmraidが正しく認識しないためか、結果的には意図したRAID環境が構築されませんでした。

次にOpenLDAPです。
「/usr/share/doc/packages/openldap2/README.update」ファイルが2010年7月5日付で用意されています。
これを読むと、データベースフォーマットが変更されているような内容になっています。
詳しいことは専門家でないので判りませんが、 OpenSUSE 11.3OpenLDAP を使ってみた感じとして、 OpenSUSE 11.2  からの変更が多いと思います。
逆に OpenSUSE 11.2OpenLDAP が少しヘンにも思えていたので、キチンと修正されたと視るべきか…。
いずれにしても、 OpenSUSE 11.3OpenLDAP は、 OpenSUSE 11.2  の OpenLDAP と異なるようですので要注意です。
また、最悪だったのが…TLS(LDAPS://)モードを有効にさせると、バグらしき現象で OpenLDAP が動作しません。
これは重症と思います。
OpenSUSE 11.3OpenLDAPリレーショナル対応で、TLS有効を推奨しているのですが…動かなかったです。
泣く泣くTLS解除で動かしていますが…(LAN側だけの使用であり、WAN側からはポート遮断で使えないようにしてある)

今のところは上の2点が気になったところです。

なお、dmraidではなく、mdadmで構築する…
こちらは力技でインストーラから認識させることは可能です。
(FakeRAIDカード上でRAIDを構築させないで、単発ドライブとしておくことが大事)

1 まずはインストールDVDを起動させる
2 最初のライセンス条項を読み、次へ
3 ドライブチェック、時計設定を行う
4 インストール対象のパーティション構築(parted)…ここでmdadmで強制的に構築(GUI上で構築はできない)

CTRL+ALT+F2を押してCUIへ移行し、mdadmコマンドで強制作成します。
mdadm –C /dev/md0 –-chunk=128 --level=5 –-raid-devices=3 –-spare-devices=0 /dev/sda /dev/sdb /dev/sdc」←ソフトウェアRAID5領域を/dev/md0として作成(要員は/dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc)
mdadm –C /dev/md1 --chunk=64 --level=1 –raid-devices=2 –-spare-devices=0 /dev/sdd /dev/sde」←ソフトウェアRAID1(ミラーリング)領域を/dev/md1として作成(要員は/dev/sdd、/dev/sde)
CTRL+ALT+F7を押して、再びGUIなインストール画面へ戻る。
ここで「再読込」をさせれば…作成したmdadm領域が表示され、インストール対象にさせることができるようになる。
問題はブート設定になると思います。
自分の場合は上の「/dev/md1」領域をルート領域としてブートさせたいので、先頭ドライブとなる/dev/sddをBIOS上の起動ドライブとしてBIOSに設定させてあります。
おそらく、grubは、/dev/sddのMBRの保存されたものが読み出され、カーネルが読み込まれた途端に/dev/md1が有効となり、以降は/dev/md1が使えるになっているものと思います。

これで、後はお好みにカスタマイズして使ってください。

週末雑貨 affilie

2010年3月1日月曜日

Fedora 12 で四苦八苦 dmraid編

昨年11月29日以来の久々のアップです。

Fedora11になってから、socket478 Pentium4マシーンのICH5に接続していたSATAドライブがインストーラから見えない現象…
これの原因がようやく判明しました。

自分のところのチェックミス&インストーラの挙動変更にありました。

今までSiliconimageとか、Promiseとか、挙句の果てにはIntel ICHxxRSATAナンちゃってRAIDコントローラに接続し、JBODとかの情報が残っていたのです。
WindowsFedora10は、そのHDDを、なんの変更もすることなくICH5に接続してもスンナリ動作しました。

ところが、Fedora11以降(実際にチェックしたのはFedora12)では、挙動が変更されたようで、コレを認識しない…。
この現象に気が付いたのは、Fedoraを見限ってOpenSUSEに移行してみようと作業をしている最中でした^^;

dmraidをイジっているうちに…旧いJBOD設定が見えるではありませんかぁ~><
そこで、勉強がてら操作してみると…アラフシギw
今まで、ダメだったものが急に使えるようになってしまいましたとさ…\(◎o◎)/!

まずは、dmraidの簡単な使い方です。
(ソースを追跡できないので上級編は書けませんが…)

ドキュメントとかの先頭にある
dmraiid –s
が基本のようです。
もっとも個人的にはLinuxの基本でもある--helpが基本中の基本と思うのだが…
dmraid –help

「dmraid -s」を実行すると、print Screenの短縮形の如く、接続されているHDDに保存されているRAID情報を表示してくれます。
最初にコレに気が付くべきだったんですが…仕方ない><

次に出てくるのが次の2つだろう…
dmraid –ay
dmraid –r

「dmraid -ay」は、Activate Yesの略で、有効にさせるというものらしい…
「dmraid -r」は、discoveredのようで、短縮形にもなっていないので連想し難い><

これらはRAIDセットを有効にしたり、単に表示させるだけなので各自でテストしてみて欲しい。

気をつけなけければならないのが次の2つだろう…
dmraid –rE
dmraid –x

「dmraid -rE」は、/dev/sdaや/dev/sdcに保存されているRAID情報(metadata)をEraseするものです。
「dmraid -x」は、BIOS保存されている正常なRAIDセットを分解するものらしい…

つまり、自分のケースでは、「dmraid -rE /dev/sda」としてhdaに格納されているRAID構成情報を削除すればOKでした。

では、逆にRAIDセットをdmraidで作成してやるには…
dmraid -f isw -C GRAID5 --type 5 --disk "/dev/sda,/dev/sdb,/dev/sdc"
このコマンドの意味は次のとおりです。
-f isw:Intel SoftWareによるRAIDフォーマットとする(他にもjmicronとかnvとかpromiseもあるがエラーで拒否られる)
-C GRAID5:GRAID5という名前のRAIDセットを作る(RAIDセットの名前ということです)
--type 5:RAID5(他に0はストライピング、1でミラーリングも作れる…但し、RAID5と書くとエラーなので数字だけ)
--disk:ダブルクォーテーションで括り、カンマで区切ること

fake RAIDカードでどうしても、巧くいかないときは、上記のコマンドを使い、むりやりiswフォーマットで通してしまうという荒業も可能なようです。
ただし、荒業なので自己責任です。

これでfake RAIDをあたかもハードRAIDのように使えるようにはなりますねぇ~
随分と進歩したものです…ソフトウェアもw
ただし、本格的なRAID管理ソフトがLinuxには用意されていないのでWindowsのようなFakeRAID管理はできません。

ところで、こうしてFakeRAIDを使えるようになったんだけど…
Fedora12とOpenSUSE11.2とでは挙動が異なります><

Fedora12では、ナゼかdmraidをむりやりmdadmで管理しようとするのです><
OpenSUSE11.2では、/dev/mapper/配下で管理できるのですが…
このあたりは、Fedora12の方がオツムが悪いとしか云えないかなぁ><
本格的なRAID管理ソフトがないのでmdadmで代用しようという考えかもしれませんが、それにしても遅い><
OpenSUSE11.2のように/dev/mapper/配下の方が高速にアクセスできるようです^^♪

そんなこんなで、OpenSUSEに移行しつつあります。
これからは、「Fedoraで四苦八苦」が「OpenSUSEで四苦八苦」になると思います^^♪

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2009年11月29日日曜日

Fedora 12 で四苦八苦

久々に記事をアップします。

Fedora 12が公開されていました。
早速にインストールISO(DVD版)をダウンロードし、DVD焼き付けを完了させました。

オモムロにドライブに挿入し、ブートも成功したんだけど…

やはり…ダメでしたぁ~><

Fedora 11の時に発生したICH5SATAを認識しない仕様は継続しておりました><

CTRL+ALT+F2キーでコンソールを表示させ、fdisk /dev/sdaを実行したり、dmesgで表示させても認識はしているのですが…
なぜか、インストーラはインストール対象領域として認識しませんでした><

Fedora 12でサポートされるSATAコントローラのリストを探し求めているのですが…
これまた、見当たらない><

intelのSATAすら認識してくれないOSは…もうダメなのかなぁ~><

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