冷却ファンは、気にすることが少ないパーツですが、最近の高発熱PCでは気を使って欲しいパーツの1つです。
そんな冷却ファンに関する基本をDOS/V POWER REPORT様が公開しているので一読して欲しい。
冷却ファンの一番の使命は、空気を送り(吸い)、対象を冷却することにあろうかと思います。
そのため、冷却性能を重視するのですが、相反する静音性が悪化することになります。
静音性を高めるために軸受部分の構造を改良し、従来から存在していた安価な「ボールベアリング」から、最近では「流体軸受」が主流となりつつあります。
また、PC用パーツとしては使用されることは少ないですが、産業用とかになると高価な「磁気浮上型」もあるようです。
軸受構造が同じ、サイズも同じ冷却ファンを比較すると、騒音は風量に比例しますので、静音性と風量(結果として冷却性)とのバランスを求めることになります。
このバランスを理論的な計算式をズラズラと並べて計算することも可能なようですが、基本的には経験の世界です。
よって、装着してはテスト…の繰り返しになろうかと思います。
また、風量とサイズは比例関係にありますが、サイズと騒音は比例関係に無いのでサイズアップによる風量アップで静音性を確保するという選択の仕方もあります。
最近では、「ファンコントローラ」と称させる速度制御機器も販売されていることから、冷却ファンの回転速度を調整…つまり風量を調整して静音性を確保するという事も可能になっています。
こうした基本的な部分は記事を読めば判ると思います。
さて、一般の方に気にして欲しいのは、冷却ファンのメンテナンスです。
PCパーツとして流通している「ボールベアリング軸受」にしろ、「流体軸受」にしろ、「寿命」があります。
「ファンが回らない」という物理的な現象が発生すれば「寿命」と判るのですが、その前段があります。
それは「ファンの音が異常にウルサクなる」というもので「ボールベアリング軸受」に顕著に現れる事象です。
「ボールベアリング軸受」は構造上、内部の「鉄球つまりボール」が擦れており、動作させるたびに磨耗していきます。
磨耗が大きくなると、接触面積が増大し、結果として騒音になります。
PCパーツとして流通しているサイズの「ボールベアリング軸受」では割れることはないと思いますが、産業用とかの大きなサイズになると割れたりします。
また、産業用の「ボールベアリング軸受」は製作精度が著しく均一なため、メーカー公表の寿命時間で測ったかのように壊れます。
一方の「流体軸受」は、今のところは目安となる時間等がないため、経験に由来するところが大きいと思います。
その「冷却ファン」を少しでも長持ちさせるには、フィンに付着した埃を落とす…つまり掃除が重要になります。
埃の堆積進行は使用環境に依存するため、これまた経験的な世界になります。
ちなみに、affilieの御自宅サーバーは3か月~6か月に一度はフィンの清掃を行っています。
「冷却ファン」の「フィン清掃」は、「冷却ファン」の寿命を延ばすだけでなく、「風量の確保」と「静音性の確保」にも重要なものです。
「フィン」に埃が付着すると、送風効率が低下し、速度制御付のタイプだと回転数が高めになる…つまり騒音が大きくなります。
また、バランスが崩れ、偏芯しますので軸受がキチンと回らなくなり、これまた騒音の原因になります。
「冷却ファン」の清掃も重要なメンテナンス作業ですので、たまには清掃することをお勧めします。
ますます重要度の高まるファンの使いこなしを極める
(http://www.dosv.jp/feature/0809/19.htm)
この文書は、Windows Live Writer で作成し、投稿しています。
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