2008年5月23日金曜日

Fedora 9 で四苦八苦 Sony PS3

 今回の「Fedora9で四苦八苦」はSonyさんところのPS3です。

 私の処にはPS3が無いので検証や動作確認が取れないので記載してこなかったのですが、問い合わせもありましたので推定話で記載します。

 Fedora9においては既に「リリースノート」にPS3に関するインストール手法が記載されています。
 このFedora9「リリースノート」のうち、「第6.2.4.項のPPCインストールノート」の一部にPS3へのインストール方法が記載されています。

 Fedoraプロジェクトによる記載ですので間違いないと思います。

 またLinuxは基本的にKernelさえ動いてしまえば少なくともCUI環境は構築できます。

 もっともkernelが動作しても他のバイナリアプリをソースからコンパイルし直す必要もありますけど…。
 世界的にも取り組みが行われる内容ですのでリリースノートに書かれているメーリングリストなんかが参考になると思います。
 ってメーリングリストのアーカイブにPS3ネタは無いっぽいです…。

 ちなみにリリースノートに記載されているものを項目に分けると次のようになると思います。

  1. Fedora9のインストールメディアはPPC用のDVD
  2. Sony PlayStation3のリビジョンを1.60以降にアップデート
  3. ftp://ftp.kernel.org/pub/linux/kernel/people/geoff/cell/からブートローダーイメージを入手
  4. http://www.playstation.com/ps3-openplatform/manual.htmlに従って、上記3のブートローダーイメージをPS3のflash(いわゆるBIOSってことかな)にインストール
  5. 上記4でインストールしたブートローダーから起動すれば1で入手したDVDを認識し、Fedora9のインストーラが起動
 くどいようですが、私のところにはPS3が無いので上述の検証はできません。リリースノートに記載されている事項からコンピュータの一般的な知識より記載しているだけです。

 PS3をお持ちの方は人柱で実行してみるのも愉しみの一つと思いますょ。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 Update 5/23

 帰宅していつものようにFedora9ネタを探索するためにFedora9を起動したらアップデートアラートが鳴りましたので、今回の「Fedora9で四苦八苦」はアップデートネタです。


 今回のアップデートはログを見る限りGnomeやKDEの基本部分に相当するパッケージがアップデート対象となっています。


 今までのところ、Fedora8からの乗り換えを推奨しかねるFedora9だけに期待していたのですが…。


 残念ながら今回のアップデートでは解決するところが私には不明でした。


 つまり、目で見て、操作して感じた部分がありません。


 Xがアップデートに含まれておらず、nVidiaからも対策ドライバのアナウンスが無いのでnvidiaドライバが動作しないことを確認しました。確認した結果は予想通りに動作しませんでした。

 ちなみに手間を惜しまなければnvidiaドライバの173.08(beta)でXをFedora8のものに後退させれば動作しますょ。


 次に、gdmもアップデートされていましたのでログイン画面でF10キーを押すも反応なし。

 これまた期待外れの御様子でした。


 最後にKDEを起動し、kpackageを起動したら…

 アップデート前では動作していたのに、今度は動作してくれません。

 10分ほど放置しましたが、パッケージリストの検索が終了することはありませんでした。

 Fedora9の「アプリケーションの追加/削除」ではファイルリストが使いにくいだけにkpackageを使用しているのですが、これが動作しない…泣


 他にもSCIM関連もアップデートされていますが、目立った不具合に見舞われていなかったので何処がアップデートされて良くなったかが不明です。



2008年5月22日木曜日

マイクロソフトがLive Search Cachbackを発表

 マイクロソフトが「ライブ サーチ キャッシュバック」サービスを発表した模様です。
 サービス対象は米国内となっているようですが、世界的に通信販売市場としても値打ちのある日本へ上陸してくるのは時間の問題と思いました。

 もっとも今回の「Live Search Cachback」サービスは、マイクロソフトが展開している検索サイトのLive Search上に、契約した会社の商品を結果として表示し、支払い先情報を登録したユーザーの購入が対象になる模様です。

 よって、日本における楽天、マクロソフトが買収を仕掛けているYahooが行っているYahooショッピングのようなものと思います。
 それにキャッシュバックを付加したようなものと思われます。

 日本では顧客の囲い込み、リピータ増を狙いポイント制が主流ですが、現金をポイントに変えれば良いだけなので巨大資本の参入は経済に何かしらの影響を与えるものと思います。

 これでGoogleあたりもAdsenseなんかで満足せずに検索サービスと一緒にされたら…小さなASPは淘汰されるだろうなぁ。

 それにしてもビッグニュースの多い一週間だなぁ。

PRADA(プラダ)のケータイがイヨイヨ発売へ

 NTTドコモの報道資料で本日付でPRADAケータイの発売日が公開されました。

 発売日は6月1日(日)で全国一斉とのこと。

 型番はL852iとなっていました。

 デザイン先行ケータイですので機能テンコ盛の国産系とは異なり、オサイフなし、ワンセグなし、ゲームもiアプリ程度でメガなし。

 大きさも長さ101mmってことだから、現行の905系を折り畳んだ程度の大きさ。
 顔のデカい私にとっては使いにくいこと、この上なし。

 価格はオープンとのことだが、10万円程度になるようです。

 こりゃ〜ブランドカバンを持ち歩いている女性のケータイを暫くはウォッチかな。

 参考までにリンク先は以下のとおりです。

 

NTTドコモのL852iトップページ
 LG PRADA PHONE特設サイト

NTTドコモ ポケットUサービス

 Webサーフィンをしていると気になる情報がありました。

 タイトルにもある「ポケットU」という新サービスです。

 このサービスは、自宅のPCに保存されているメディアコンテンツを携帯電話から見ることできるもので、月額525円(税込)となっています。

 まずは、こちらからNTTドコモの報道資料をご覧ください。

 しかも、対応すればハードディスクレコーダからも出力できるようです。

 報道資料ではリアルタイムのストリーミングがどうかは不明です。
 また、サーバー側となるPCには専用ソフトが必要とのこと。

 むぅ〜一般的なものならLinuxサーバー…とりわけFedora9で実現したいところだが、専用ソフト…やっぱりWindows XP/Vistaなのねぇ。

 しかし、ケータイWatchの記事によれば、DLNA若しくはUPnP技術とあるので激しく興味深々です。

 記事には踏み込まれていませんが、UPnPを外部へ接続する機能が必要になります。
 そのうち、空け方とかもキチンと開示してくれるんだろうねぇ。
 UPnPで使用されるポートってイマイチわからないんだよねぇ。
 DLNAやUPnPのポートって固定的に定義されているのだろうか…不明。
 Fedora9では試していませんが、Gmediaserver、MediaTomb、Ushareなんかではポートを自由に設定できるありさまだしなぁ。

 まっ、サービス開始間際に公開されるであろう情報に注目です。

Windows XP SP3の弊害か? Silverlight

 「Windows XP SP3 公開」においてMessengerに関するバグらしき情報を記載しました。
 未だにWindows起動時にMessengerインストール時に使用したmsiファイルを指定するように促すウィンドウが表示されており、対策を行っておりません。

 そんな中、つい先日になりますが今度はSilverlightでも同様な状況に陥りました。

 勝手にアップデート警報出しておいてアップデートしようとするとsilverlight.msiを要求するメッセージウィンドウが表示されます。
 適用するか、Microsoft UpdateサイトでUpdateリストから手動で削除しない限りは出続けます。

 その英文を見ると、単に「Silverlight.msi」パッケージがネットワークリソースにあり、指定しろって事らしい…。

 Updateの際にファイルをダウンロードし、テンポラリフォルダへ展開してくれるのだが、この展開されたファイルを指定しても、「Silverlight.msi」パッケージを指定しろってウィンドウに戻ってしまい先に進むことができない。
 キャンセルしてもUpdateが適用されていないので、またもや警告が出る。
 悪循環に陥るようです。

 そこでOSトばす覚悟で強行してみたましたが、上手くいったようですので記載します。

 まず上述の指定が必要な「silverlight.msi」ファイルとは、アップデート前…つまり現在インストールしているバージョンの「silverlight.msi」ファイルということらしい(強行アップデートが成功したので、そう判断しています)。
 よってUpdate作業でダウンロードし展開された「silverlight.msi」ファイルではエラーとなります。
 ところがケチなマイクロソフト社は、バージョンが違うという事を書いていません。
 更に英語だけって…。

 さて、肝心の作業ですが、レジストリを操作しますので御自身の判断で実行してください。
 最悪の場合はOSが起動しなくなります。

 まず、silverlightの公式ページでバージョンをチェックします。
 既にインストールされているので、インストールされているバージョンと最新バージョンとが表示され異なっていると思います。
  Silverlight公式ページ

 行ったついでに最新バージョンをダウンロードし保存しておきます(実行はしない)。

 次にレジストリエディタを起動します。
 コマンドラインへ"regedit"って入力します。

 次にキーワード"silverlight"って入力して検索します。ヒットしたらキー毎削除してしまいます。
 通常は右ペインのエントリー項目だけが対象になりますが、私の場合は左ペインのID部分ごと消しました。
 何度か検索を実行し、ヒットしては削除していき、"silverlight"がヒットしなくなるまで削除します。
 つまり、silverlightがインストールされていない状況を作り出します。

 これでインストールされているsilverlightの実ファイルは残されていますが、OS上ではインストールされていない状況になります。

 ここでダウンロードしてきた最新のsilverlightをインストールします。

 これで完了です。

 上述のようにレジストリエディタでエントリを削除しますので、削除方法がわからないまま、変なルートキーを削除したりするとOSが起動しなかったり、起動しても別なアプリケーションの動作が変になったりします。

 Messengerも同じようにして出来るかどうかは…まだ止めときます。

2008年5月21日水曜日

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 nvidia 番外01

 今回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編」nvidiaは番外編です。

 前に「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 nvidia その1」でバージョンアップを待たないとダメっぽいって書いていますが、それでも有益な情報を求めてネットを彷徨い歩いていました。

 そうしたらnvidiaが作成したウィジェットを知ることができました。

 PC系のブログサイトでも目にしなかったので今回は番外で紹介します。

 まぁ、内容的にはnvidiaのホームページでドライバ検索するのをブログパーツのようにしたものです。

 まずはnvidiaで記載されていたページはこちらです。

 週末雑貨 Blogger館は無料コースですのでカスタムブログパーツは貼れそうにないので本編に貼ってみます。

1)縦型



2)横型

 サイズが大きすぎたので割愛します。

 無料コースにつき上手く表示できない節は御容赦ください。

2008年5月20日火曜日

サクラ大戦 〜君あるがため〜 本日の進行状況 5/20

 サクラ大戦〜君あるがため〜本日の進行状況です。

 ここ最近はFedora9ネタで忙しかった…と言いながら時間を見つけては遊んでおりました。

 まぁ本編上の楽しみはなくなり、RPGとしての楽しみ…苦痛にもなるヤリコミ状態になっています。

 RPGで狙いを定めたアイテムのゲット率が悪い私affilieらしく、十手がなかなか入手できませんでしたが、ようやくゲットしました。
 なにせ氷獄深層の2度目のクリアをしましたが、50F進んで十手が一個も出ず…泣
 大江戸大空洞の紐育あたりでようやくゲットし、帰還しました。

 既に存在が報告されている「二天一流の小太刀」の作成に成功しました。
 方法は合成の袋(5)へ「村雨の短剣」をベースとして入れ、「浮雲」、「幻想の小太刀」、「十手」、「ソードブレイカー」を入れるだけです。
 合成の袋は、「巴里の東を見回る」で迫水大使に会えれば「合成の袋(4)」が貰えるので、それを「充填の封紙」で大きくします。

 氷獄深層の2度目のクリアでも「不滅の覚悟の剣」でした。
 もしかしたら…固定かもしれませんねぇ。

 なかなか埋まらなかった指輪の「?????」ところですが、集めた金を頼りに「識別の指輪」を購入し、指輪はコンプリートしました。

 ここまでプレイしていて1個もダンジョンでゲットできないのって運が無いだけか…。
 入手したいかたは頑張って金750,000を貯めましょう〜。
 あとは見回りでBMが発生し、いくつかあるパターンの中で「識別の指輪」が出たら即買いです。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 KDE 初級技

 今回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編」はKDEの中でも簡単な技です。
 使い慣れている方には「そんなの当たり前っ」となりますが、知らない方には重宝する内容です。「そんなことが出来たのか〜」ってチョッとしたアハ体験でもしてください。
 まずは、「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 日本語KDE」を参考にしてKDEの日本語化を行っておいてください。

1)スタートメニューのスタイル変更

 スタートメニューは、Fedora9のデフォルトでは「Kickoff style menu」となっています。
 これを「Classic style menu」に変更します。
 Windowsで言えば、XP以降で採用された「新しいスタートメニュー」と、2000まで使用されてきた「クラシックスタイルメニュー」とを切り替えるようなものです。
 Fedoraも8までは「Classic style menu」だけで、「Kickoff style menu」はFedora9からの採用です。
 方法は、「スタートメニューの上で右クリック」し、「一番上のChange to …」を選択するだけで切り替わります。
 Fedora9のスタートメニューが使いにくい方はお試しください。

2)NumLockキーを入れた状態にしておく

 Fedora8で出来ていた機能ですが、Fedora9でも設定項目が用意されています。
 しかし、Fedora9ではバグと思しきものにより設定しても無視されてしまい、NumLockを入れた状態でKDEを起動することが今のところは出来ていません。
 それでもバグ修正されたらキチンと動作するものと思いますので設定方法を記載します。
 「スタートメニュー」→「設定」→「KDEシステム設定」で「KDEシステム設定」を起動します。
 ウィンドウ左下あたりにある「キーボードとマウス」を選択し、「左ペインにあるキーボード」を選択します。すると右ペインの中央あたりに「KDE起動時のNumLock」とあるので「オン」を選択し適用するだけです。
 同様な方法でFedora8では設定できていましたので、Fedora9で言うことを効かないのはバグと思います。

3)ウィジェットのカスタマイズ

 ウィジェットって聞くとWindows Vistaより採用された画面右側にあるアイコンパネルのようなものを連想します。
 KDE4でも画面右上に変なアイコンらしきものがあり、カーソルを持っていくと「ウィジェットの追加」って出ます。
 ところがKDE4のウィジェットってのはWindowsでいうところのタスクバーに相当する部分への機能追加になります。
 そのため、デフォルト状態では、「タスクバー」、「ページャ」、「システムトレイ」、「新しいデバイスの通知」、「デジタル時計」がウィジェットとして登録されています。
 KDE4のウィジェットは追加、削除でき、移動もできます。
 削除は右クリックすれば「このウィジェットを削除する」っていうのがありますし、移動も右クリックして「移動開始」を選択して場所を動かし(並び順変更するようなものです)「移動終了」で固定します。追加はウィジェットを追加するためのウィンドウを開いて登録します。
 「ウィジェットを追加」では、追加したものを選択し、「ウィジェットを追加」ボタンを押せば追加されます。
 また、削除も「ウィジェットを追加」ウィンドウで行えます。方法は、登録されているものは欄の一番右側に「赤い−文字」がありますので、それをクリックするだけです。
 なお、☆マークはお気に入りにするかしないかです。

4)スタートメニューのカスタマイズ

 こいつは中級以上です。
 メニューエディタで簡単にカスタマイズできますが、Windowsでいうところのショートカットアイコンの中身を修正するようなものですのでアプリケーションの具体的な起動スペル、オプションを正確に入力する必要があります。
 また、不用意に保存するとバグ等でメニューが破壊され英語モードになったりします。
 自信のない方は「出来るんだよねぇ〜」ってのだけを覚えておいた方が得策と思います。
 実際、私も修正したりする時がありますが、修復不能となったりした時があり、メニューを直すだけなのにFedoraを入れ直し…なんてこともあったりしました。

2008年5月19日月曜日

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 xdmcp その2

 前回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 xdmcp その1」に続き、Fedora9におけるxdmcp環境の構築を目指して情報収集を行いました。
 Fedora9が公開されてから1週間近く経過しましたが、ナイスっ!!な情報は無く…泣

 仕方なくリリースノート第10.1.2項とリンク先となっているGnome Live!を頼りに独自の作業を行いました。

 結果はダメダメダメの連発です。
 しかし、同じような失敗で皆様の貴重な時間を無駄にして欲しくないと思い、以下に私が試した範囲での失敗事例を記載します。

 リリースノート第10.1.2項において、xdmcp環境を構築する際に便利なユーティリティであったgdmsetupがFedora9では欠落しています。また、"置き換え"とも記載されているところから、今後はgdmsetupが添付されない可能性もあります。
 そのため、Fedora8とFedora9とでパッケージ内容が異なっていると考え、gdmパッケージのファイルリストを確認してみました。結果は次のように入れ替えが行われていました。
  • Fedora8のもの→Fedora9のもの(cocologでtableが入れられません)
  • gdmsetup→なし(gconf-editor/gconftool-2のどちらかを推奨?)
  • gdmgreeter→なし(gdm-simple-greeter)
  • gdmchooser→なし(gdm-simple-chooser)
 とまぁ〜入れ替えビシビシでした。

 次にGnome Live!の情報を頼りに/etc/gdm/custom.confを定義する。この際に同ページを見てフと疑問に残ったところがあります。
 それは、xdmcpのサーバーとしての設定は記載されているもののクライアント側に必要な設定が見当たらないってことです。
 Fedora8でgdmsetupを使用してxdmcpを構築された方ならピ〜ンと来ると思いますが、"アクション・メニューを表示する"に相当するオプションが記載されていません。
 Fedora8では"アクション・メニューを表示する"オプションを有効にしないとログインウィンドウでF10キーを押し、選択ウィンドウ(chooserでいいのかな?)を表示することができませんでした。
 この考え方は的中したようで、私の所で試してみた/etc/gdm/custom.confをサンプル添付しますが、この設定だけではxdmcp側のクライアントとして機能することはありませんでした。
 つまり、127.0.0.1というlocalのXサーバーへも選択接続できない状況でした。

   「custom.conf.f9.sample1」をダウンロード

 他にもFedora8を見ながらサンプルのようにFedora9で定義してみましたがドレもダメダメでした。

 xdmcpの構築が出来ない状況ですので公開用サーバーはFedora8のマンマです。
 vncやsshじゃ管理しにくいだけだからです。

2008年5月18日日曜日

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 xdmcp その1

 Fedora9におけるxdmcp設定は継続調査対象となっています。
 これはFedora9が採用しているログインマネージャのgdmをカスタマイズするgdmsetupがFedora9では欠落しているためです。Fedora8ではパッケージgdmに入っており、xdmcpの設定も行えたのですが、Fedora9では欠落しています。
 この情報はFedoraプロジェクトのリリースノート第10項でも触れられている部分です(特に第10.1.2項)。

 リリースノートではgconftool-2、gconf-editorと記載されていますが、gdmsetup程の容易性はありません。

 場合によっては/etc/gdm/ディレクトリ以下のファイルを直接編集する必要があるかもしれません。

 私の環境では、Fedora9はテスト用PCで動作させており、公開用はコワくてFedora8のマンマなので対比で編集することはできますが、今後の 動向も気になるところですので、/etc/gdm/ディレクトリ以下のファイルを直接修正する方法は行う予定がありません。
 背に腹が変えられない状況になれば別ですが、サーバー構築でも一部のデーモンがFedora9へ移行しきれていないところを見ると、様子を見るより他はないように思います。

 なおKDEをインストールするとKDM設定ユーティリティが使用できますが、Fedora9はGDMですので変更しても無意味です。
 あえてGDMをKDMに変更すれば良いのですが、スキルオーバーなので検証することができません。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 日本語KDE

 今回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編」は前回迄も記載していましたKDEの日本語化です。
 gnome派の方には不要ですが、KDE派の方にとっては必須な環境設定で、私のところでも必須となりました。

 Fedora8(KDE3.5)ではインストール時点から日本語KDEを入れ込む必要がありましたが、今回のFedora9(KDE4.0)では後から日本語化を行うもので、Fedora8のように後入れでもコケることがありませんでした。

 まずは次のコマンドで日本語サポートを一気にインストールします。
  • su -c "yum groupinstall japanese-support"
 "アプリケーションの追加/削除"からも選択しながらインストールできますが、これまた前回迄も記載したように操作性が悪く、root以外の一般アカウントでログインした状態でsuになってからでないとインストールできない優れものです。

 次にKDEスタートメニューから"computer"-"systemsettings"を選択し起動させます。起動したら、regionを選択し起動させます。
 Localeタブ内にあるregion:defaultをjapaneseに変更し、addlocaleボタンでjaを選択し、ウィンドウを閉じれば日本語KDE化は終了です。

 あとは一度ログイン画面に戻り、CTRL+ALT+BackspaceキーでXを強制再起動させてセッションをKDEにしてログインしてみてください。
 日本語化されたKDEが起動すると思います(私の所は正常起動しています)。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 日本語入力 scim

 前回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 日本語入力」の追加情報です。
 なんてことはありません、Fedoraプロジェクトが発行しているリリースノートに簡単な方法が記載されていました。
 リリースノートの第23項が国際化(i18n)に関するもので、23.1にヒントが記載されています。
 前回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 日本語入力」では"アプリケーションの追加/削除"より選択していましたが、リリースノートの方法ではコマンド一発で終了です。
 次のコマンドを入力することで日本語対応環境の構築が完了すると思います。

  1. su -c "yum groupinstall japanese-support"
  2. su -c "yum groupinstall scim-lang-japanese" (何故かエラー出るときあり)

 もっとも上記の1.を実行するだけで完了しそうですが、念のための2.です。
 1.が上手くいけば日本語フォント、日本語KDEパック、Ooo日本語パック等が根こそぎインストールされるようです。
 まずはお試しあれ。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 日本語入力

 Fedora9をインストールした直後の状態では、仮にインストーラを日本語にしておいても日本語入力ができない状況になっています。
 原因は日本語入力に必要なアプリがインストールされないことにあります。
 Fedora9ではscimとAnthyをインストールする必要があります。
 また、別項にて記載しますが、日本語フォントもインストールする必要があります。

 まずは、前に記載しました「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 yum その1」を参考に、一般アカウントでログインし、su状態の"アプリケーションの追加/削除"を起動します。

 次に検索窓へ"scim"と入力し、検索させます。

 検索結果より、以下のアプリをインストールします。
  • scim-1.4.7-23.fc9
  • scim-anthy-1.2.4-4.fc9
  • scim-bridge-0.4.15-5.fc9
  • scim-bridge-gtk-0.4.15-5.fc9
  • scim-doc-1.4.7-23.fc9(ドキュメントなので好み)
  • scim-lang-japanese-1.4.7-23.fc9
  • scim-libs-1.4.7-23.fc9
 次に検索窓へ"anthy"と入力し、検索結果より以下のアプリをインストールします。
  • anthy-9100e-2.fc9
 更にKDE日本語化でも記載する予定ですが、日本語フォントを入れます。これは"ソフトウェアの追加/削除"の項目"Localization"で表示されたもののうち、以下のものをインストールします(KDEの日本語化を含む内容です)。
  • VLGothic-fonts-20071215-2.fc9
  • VLGothic-fonts-proportional-20071215-2.fc9
  • fonts-japanese-0.20061016-13.fc9
  • jfbterm-0.4.7-16-fc9(日本語コンソールで好みです)
  • jisksp16-1990-fonts-0.983-2.fc8(好み)
  • kde-i18n-Japanese-1:3.5.9-5.fc9
  • kde-l10n-Japanese-4.0.3-4.fc9
  • kdelibs-6:4.0.3-7.fc9
  • kdelibs3-3.5.9-8.fc9
  • m17n-db-japanese-1.5.1-3.fc9
  • man-pages-ja-20080315-1.fc9(日本語manページで何故か追加必要)
  • moodle-1.9-1.fc9
  • moodle-ja-1.9-1.fc9
  • openoffice.org-langpack-ja_JP-1:2.4.0-12.8.fc9(私はkofficeでなくOoo)
  • sazanami-fonts-gothic-0.20040629-4.20061016.fc8
  • sazanami-fonts-mincho-0.20040629-4.20061016.fc8
  • stardict-dic-ja-2.4.2-3.fc8(不要かも)
 以上をインストールすると、日本語gnomeで漢字入力できるようになります。
 ただし、一度は"システム"−"設定"−"ユーザ向け"−"入力メソッド"から日本語入力設定を行った方が良いようです。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 nvidia その1

 今回も「その1」付のnvidiaになります。
 nvidiaでもチップセットではなく、VGA(Geforce FX5800/6800)としてのnvidia謹製ドライバの構築ネタです。
 結果からすれば、現在のところnvidiaドライバを使用して満足にXを起動できません。

 まずはFedora9をインストールした直後のカーネルである2.6.25-14、アップデートしたカーネルである2.6.25.3-18では、 nvidiaが安定バージョンとして公開してる169.12ではカーネルドライバすらコンパイル完了することが出来ず、X廻りのライブラリも当然のことな がら構築できませんでした。
 まぁ、169.12が公開されたのが2月ですから仕方ないと言えば仕方ありませんけど…。

 こうなってはお手上げな状態ですが、カーネルバージョン2.6.25-3.18で、nvidiaがベータとして公開しているドライバも構築してみました。
 そうしたら173.08だけはどうにかコンパイルが完了しました。
 カーネルドライバ、X用ライブラリの構築も完了し、ldconfigの環境定義も正常することができました。

 ここまで来ればnvidiaドライバを利用できる様に思えますが、落とし穴がありました。

 /etc/X11/xorg.confをnvidiaドライバを使用するように修正し、startxするもエラーで起動できませんでした。
 そこでstartxにオプションを付加した次のコマンドでnvidiaドライバを使用したXを起動することができます。
  "startx -- -ignoreABI"
 オプションから推察すると、クライアント側には何らのオプションがなく、サーバー側にignoreABIを付加しています。
 これから、/etc/X11/xorg.confへ次の3行を追加してみましたが、ダメダメでした。
  • Section "ServerFlags"
  • option "IgnoreABI" "True"
  • EndSection
 TrueをFalseにしても言うことを利かず、ダメダメな結果でした。
 startxで成功しているだけにoption節で有効にならないってどういうことか不明です。
 しかもstartxで付加するということは、ランレベル5のXで無条件に有効にしてやるには起動スクリプトを修正する他は無いように思えます。
 起動スクリプトを修正できるスキルはありませんし、仮に修正してもアップデートとかでFedora9デフォルトで上書きされてはタマッたものではありません。

 どうやらnvidiaから対策されているドライバが公開されるのをジ〜っと待つより他は無いと思います。

 それでもnvidiaドライバを使用したい方は上記を参考にトライしてみてください。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 yum その1

 5月13日に公開されたFedora9ですが、既にUpdateファイルが公開されています。
 Fedora9では、ソフトウェアアップデータの挙動に関するセキュリティーがFedora8より強化修正されているようです。
 rootアカウントでログインした状態ではソフトウェアアップデータが起動し、一覧を表示するもののインストール、アップデート、アンインストールができません。
 このため、rootではない一般アカウントでログインし、ソフトウェアアップデータを起動し、起動時にsuのパスワードを入力した状態のソフトウェアアップデータではインストール、アップデート、アンインストールが使用できるようになります。
 つまり、rootとsuとでは異なる挙動になっています。
 こうした状況からrootユーザーの権限を何かの設定で剥奪設定していると思いますが、現在のところはドコで設定されているかは不明です。ヘルプも見ましたが、解決できる記載はありませんでした。
 セキュリティ対策上の基本的なところと思いますが、情報が無いのには困りものです…って愚痴を言っても始まらないか…。
 そんな状況ですので当ブログの常連さんはタイトルを見ればわかるように"その1"がついています。つまり、"その2"とかも予定しており、上記の状況を改善する内容が判明したら再記載します。

 また、ソフトウェアアップデータのほか、ソフトウェアの追加・削除もソフトウェアアップデータと同様にrootログインした状況では一覧表示だけです。 こちらも上記と同様にroot以外の一般アカウントでログインし、ソフトウェア起動時にsuパスワードを入力した状態にすれば機能します。
 一覧にナニも表示されない時は、fileメニューからrefreshを実行してみてください。
 ソフトウェアの追加・削除の基本的な使用方法は、ソフトウェアを選択してウィンドウ下部にあるインストールボタンを押します。しかし、これでは1個づつ 行わなければならないので面倒の極み。CTRLキーやSHIFTキーを押しながらクリックしても複数選択にはならず、これまた面倒の極み。
 そこでダブルクリックしたらインストールされていないものはインストールされました。よって一覧がリフレッシュされる前にダブルクリックをしけば Queueに蓄積され、連続したインストール作業を実行することができました。ヘルプにも記載されていないようですのでお試しください。
 特に日本語環境を充実させるには必須の作業ですのでお勧めです。

 次にFedora8からFedora9へバージョンアップインストールした方へのチョットしたお土産です。
 なんてことはありません。Fedora9をクリーンインストールした際のYum定義ファイルです。
 Yum定義ファイルを見た限りでは8とか9とかのバージョンを表現するものが使用されていませんので、ドコかに記載されているパッケージバージョン情報を補完参照していると思いますが、私にはドコを見ているかは不明です。
 Fedora8のものとFedora9のものが混在していてウンザリって時の参考にしてみてください。

 Yumのコマンドに関するヘルプは"man yum"で見ることができます。
 コンソールから操作する際はsuになっておき、"yum install "でインストールされます。
 Fedora9ではソフトウェア名にarchitecture番号を付与する必要があり、私のように32ビット環境ではi386とかが必要になります。 共通しているものはnoarchになります。バージョン番号は不要なようで新しいものが勝手に選択されてインストールされるようです。

Fedora 9 で四苦八苦 環境構築編 grub

 「Fedora8で四苦八苦」シリーズをベースにして「Fedora9で四苦八苦」シリーズでFedora9の設定ネタを記載していきます。
 この記事もFedora9のKDEからMozillaとSCIMとAnthyを使用して記載しています。
 Fedora9のインストール直後ではKDEは日本語化されておらず、Gnomeも辛うじて日本語メニューとなっていますが、SCIMとAnthyがインストールされていないので日本語入力が出来ないものとなっているようです。この辺りは後述していく予定です。
 さて、今回はブートしてスグに世話になるgrubです。
 Linuxのブートローダーとしては古くはliloが私用されていましたが、5年程前のパッケージからは多くがgrubに移行しており、Fedora9もgrubを使用しています。

 インストールDVDからインストールメニューが表示されますが、これもgrubと思います。
 前回の記事で記載しましたが、CD-ROMやDVD-ROMドライブがインストールプログラムから認識されない時は、このインストールメニューが表示された時点でブートオプションを変更しておく必要があります。
 インストールDVDをDVD-ROMに挿入し、ブータブルDVD機能で挿入したDVDから起動させます。
 そうすると、"Welcome to Fedora 9"という見出しのインストールメニューが表示されます。
 そのメニューで一番上の"Install or upgrade an existing system"という所にカーソルがあることを確認し、Tabキーを押します。
 すると、罫線の枠下の方に"> vmlinuz initrd=initrd.img"と表示されます。今回はそこを修正します。
 ">vmlinuz initrd=initrd.img hdc=ide-scsi hdd=ide-scsi"
 修正したらリターンキーを押せば、カーネルを読み込みにいきます。

 あとはインストール設定ですので適当に選択していってください。
 インストール後に1度再起動し、初期設定が行われるので、この時点では何も修正しない方が得策です。下手に修正してシステム設定が可笑しくなることを回避するためです。

 そのシステム設定が終了したら一度再起動させ、本来のFedora9を起動させます。
 通常はランレベル5…すなわちX環境で起動します。

 ここまで来れば、Gnomeのgeditorなり、KDEのkwriteなり、コンソールのviなりのテキストエディターで編集できる環境にありますので、grub.confをカスタマイズしてしまいます。

 Fedora9のgrubは英語環境…つまり英語キーボードを想定して定義されており、日本語キーボード(JP106/JP109/JP112)は考慮 されていません。このため、"="を入力してやるのに"Shift"+"-"キーでは入力できません。これはキーコードの問題であるため、JP106向け にgrubをカスタマイズしてやる必要があります。
 また、私の場合はsplash画面を最初から表示させたいし、Windowsとの共有ブートでWindowsを優先させたいし一番上に表示させたい、選 択するまでの時間もデフォルトの5秒では短いのでチョイ長めの15秒にしたいこともあり、grub.confをカスタマイズしています。
 Fedora9のgrub.confの位置は"/boot/grub/"ディレクトリに保存されていますので、そのファイルをカスタマイズします。
 カスタマイズ後のgrub.confファイルをアップしておきますので参考にしてくさい。ただし、本ファイル中にあるpasswordとUUIDの所はセキュリティ対策としてキーボード適当打ちで修正しています。
   sampleファイル
 なお、WindowsはWindows XP SP3ですのでVistaで有効かどうかは不明ですが、chainloaderで呼び出しているので恐らく通ると思います。
 余談ですが、Windows XP以前とWindows Vistaとではブートローダーが異なっているようです。製品版Vistaを購入していませんのでBetaテスト時の状況になりますが、Vistaでは BCDとかいう変なブートローダーになっており、カスタマイズで泣きが入った記憶があります。BCDはコマンドベースでカスタマイズしていくと思います が、ひたすらコマンド入力しながら修正するものと思います。

 さて本題のgrubに戻りますが、grubは起動すると/boot/grub/grub.confファイルを読みにいきます。
 よってgrub.confにエントリー…つまりtitleで表現されている項目を選択してブートできるようになっています。
 マルチブートローダーとしても使用できますので高い某社の製品を購入しなくとも間に合うと思います。
 またgrubのヘルプはinfoシステムで供給されており、"info grub"とすることで表示できます。
 それと、わかりにくい所ではgrubのデバイスナンバーにあります。
 これを理解できれば、grub.confにエントリーしていないもの…例えばFDやCD、DVDからも起動できるようです。
 BIOSで最優先ブートデバイスをHDDになっている方には重宝する機能と思いますが、私はFD/CD/HDDの順番でBIOSを設定しているので詳しい使用方法を覚えていません。