実際にHyper-Vをインストールし、ベンチマーク試験した結果がEnterprise Watch様に掲載されています。
Hyper-Vはどの程度使えるか【最終回】
(http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/2008lab/2008/10/09/13762.html)
まずは、ハードディスク廻りのテストが行われていました。
このテストは記事を読む限りでは、Hyper-V上の試験であり、Hyper-Vはディスクアクセス方法が色々とあるので、結果も色々と出てくるようです。
物理ディスク法は、Hyper-Vにおける「物理ディスクアクセス」設定のことで、単一OSを直にHDDへインストールした時に得られる結果に近いものとなっています。
巣のHDDにおける物理アクセス速度は、キャッシュが有効ならSATAやPATAの転送速度まで向上しますが、キャッシュとHDD内部磁性体とのアクセス速度は、意外に遅く、公開されることはありません。もっとも、このようなテストは、HDDのキャッシュ容量を十分に超える…例えばDVD-ROMのISOイメージファイルなんかをcopyコマンドで実行して、要した時間と容量から計算もできます。
最近のディスクで試していませんが、キャッシュとHDD内部磁性体との転送速度は30MB/sec~60MB/secに落ち着くと思います。
話が逸れてしまいましたが、表中の数値はMB/secではないものと思われます。つまり、ポイント表現と思っています。
次に、容量固定法ですが、こちらも全体的に良い結果となっているようです。
悪いのは、容量可変法と差分法です。
この結果から考察すると、Hyper-Vで構築する際には、Hyper-VをインストールするHDDとは異なるディスクに、容量固定あるいは物理ディスクで、仮想OS環境をインストールするのが最良のようです。
次は仮想マシンのパフォーマンスがテストされていました。
クアッドコアCore2でテストされ、仮想OS1個の時~仮想OS6個の時までテストされています。
HDDの速度としては、仮想マシン1台までが限界のようで、2台目以降はベンチマークが下がってしまいます。
おそらく、仮想マシン1台までは、倍速度テクノロジーのおかげもあり、nopされている部分を巧みに使い、1:1:1という比率からも上手く動作するみたいです。
ところが、仮想マシン2台目以降では、極端に低下し、仮想マシン1時の1/6にまで低下しています。
通常なら半分と思うのですが、1/6という結果からすると、仮想OSを管理する処理が増え、結果としてHDDのベンチを下げている…かなぁと思います。
メモリーの方は、仮想マシン2台目までは良好であるが、3台目以降は極端に低下し始めています。
もしかしたら、Core2QuadというCPUの制約が出ているものと推察しております。
これは、Core2Quadのコア数4、キャッシュ数2というものに起因しています。
おそらくキャッシュ数4のAMD、キャッシュ数16が予定されているCore i7では起こらない現象と思っております。
CPUの演算性能では、仮想マシン4台までは良好で、5台目以降が低下しつつあります。
これはコア数4というCPUの仕様を反映したものと思っています。
この結果を総じて考えると、メモリが潤沢にあるならば仮想マシン4台まで、メモリが少なくディスクアクセスが多くなりそうな時は仮想マシン1台…我慢して2台までというのがベストな使い方と思いますょ。
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