今回の「Fedora9で四苦八苦 環境構築編」はKDEの中でも簡単な技です。
使い慣れている方には「そんなの当たり前っ」となりますが、知らない方には重宝する内容です。「そんなことが出来たのか〜」ってチョッとしたアハ体験でもしてください。
まずは、「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 日本語KDE」を参考にしてKDEの日本語化を行っておいてください。
1)スタートメニューのスタイル変更
スタートメニューは、Fedora9のデフォルトでは「Kickoff style menu」となっています。
これを「Classic style menu」に変更します。
Windowsで言えば、XP以降で採用された「新しいスタートメニュー」と、2000まで使用されてきた「クラシックスタイルメニュー」とを切り替えるようなものです。
Fedoraも8までは「Classic style menu」だけで、「Kickoff style menu」はFedora9からの採用です。
方法は、「スタートメニューの上で右クリック」し、「一番上のChange to …」を選択するだけで切り替わります。
Fedora9のスタートメニューが使いにくい方はお試しください。
2)NumLockキーを入れた状態にしておく
Fedora8で出来ていた機能ですが、Fedora9でも設定項目が用意されています。
しかし、Fedora9ではバグと思しきものにより設定しても無視されてしまい、NumLockを入れた状態でKDEを起動することが今のところは出来ていません。
それでもバグ修正されたらキチンと動作するものと思いますので設定方法を記載します。
「スタートメニュー」→「設定」→「KDEシステム設定」で「KDEシステム設定」を起動します。
ウィンドウ左下あたりにある「キーボードとマウス」を選択し、「左ペインにあるキーボード」を選択します。すると右ペインの中央あたりに「KDE起動時のNumLock」とあるので「オン」を選択し適用するだけです。
同様な方法でFedora8では設定できていましたので、Fedora9で言うことを効かないのはバグと思います。
3)ウィジェットのカスタマイズ
ウィジェットって聞くとWindows Vistaより採用された画面右側にあるアイコンパネルのようなものを連想します。
KDE4でも画面右上に変なアイコンらしきものがあり、カーソルを持っていくと「ウィジェットの追加」って出ます。
ところがKDE4のウィジェットってのはWindowsでいうところのタスクバーに相当する部分への機能追加になります。
そのため、デフォルト状態では、「タスクバー」、「ページャ」、「システムトレイ」、「新しいデバイスの通知」、「デジタル時計」がウィジェットとして登録されています。
KDE4のウィジェットは追加、削除でき、移動もできます。
削除は右クリックすれば「このウィジェットを削除する」っていうのがありますし、移動も右クリックして「移動開始」を選択して場所を動かし(並び順変更するようなものです)「移動終了」で固定します。追加はウィジェットを追加するためのウィンドウを開いて登録します。
「ウィジェットを追加」では、追加したものを選択し、「ウィジェットを追加」ボタンを押せば追加されます。
また、削除も「ウィジェットを追加」ウィンドウで行えます。方法は、登録されているものは欄の一番右側に「赤い−文字」がありますので、それをクリックするだけです。
なお、☆マークはお気に入りにするかしないかです。
4)スタートメニューのカスタマイズ
こいつは中級以上です。
メニューエディタで簡単にカスタマイズできますが、Windowsでいうところのショートカットアイコンの中身を修正するようなものですのでアプリケーションの具体的な起動スペル、オプションを正確に入力する必要があります。
また、不用意に保存するとバグ等でメニューが破壊され英語モードになったりします。
自信のない方は「出来るんだよねぇ〜」ってのだけを覚えておいた方が得策と思います。
実際、私も修正したりする時がありますが、修復不能となったりした時があり、メニューを直すだけなのにFedoraを入れ直し…なんてこともあったりしました。