2008年8月16日土曜日

Office 2000 (無印) を SR-1 化しておいて SP-3 化し 統合化ROM にまとめる その1

 「いまさら Office 2000 …」感のある内容ですが、 SR-1 化しておき、 SP-3 化し、それをROM統合する方法です。
 affilieが所有している Office2000 (無印)だけであり、個人的に使用する範疇においては機能として充分であること、新しい Office (2003とか2007) は高くて買えない、無償で使えるソフトOpenOffice.org を使えば良いのですが、時としてOOoにも互換性上の差異が見受けられるので Office 2000 をインストールしています。

 今までは、 レインストールをする度に Office 2000 (無印) をインストールし、そこから SR-1SP-3 とパッチを当てていました。
 これでは、面倒この上ないことと、年数的に Office 2000サポートも切れ、公式ページからアップデータすら提供されないことが嫌なので、保険の意味を含め Office 2000 SP-3化統合ROMを作成してみました。

 今回と次回の2回に分けて記載します。
 今回は「無印→SR-1化」で、次回が「SR-1→SP-3化」し「焼き付け」となります。

 今回の作業を大雑把な流れで書くと次のようになります。

  1. 元となる Office 2000 (無印)のCD-ROM(Disc1Disc2)の中身をHDDへ各々コピー(ISOイメージではなく、ファイルコピー)
  2. MSダウンロードサイトから管理者用アップデータをダウンロード(全部で2つ)
  3. 管理者用アップデータを自己解凍させるのに実行(解凍のみ実行します)し、保存
  4. msiexec という Windows Installer管理者用アップデータを使ってSR-1化します(コマンド2回)
  5. この先(SP-3化)は次回に記載

 それでは、説明を加えながら作業内容を以降へ記載します。

1. 作業として使用するフォルダは次のようにします。
 ・元となる Office 2000 のコピー先フォルダ:C:\O2k
 ・管理者用アップデータの保存先フォルダ:C:\O2kSR1
 ・各々のフォルダの下へ更にDisc名を追加:C:\O2k\Disc1など

2. まずはコピー先フォルダへ Office 2000 をコピーする。コピーは Explorer (エクスプローラ)で可能で、CD-ROM上のファイルとフォルダを全部選択→右クリックからコピーを選択→保存先を選択して右クリックし貼付で転送されます。
 転送先のフォルダは次のとおりです。

 C:\O2k\Disc1 
 C:\O2k\Disc2 

 コマンドの場合は次のように入力します(CD-ROMドライブがD:の場合)。

 ・Disc1のもの:xcopy D:\ C:\O2k\Disc1 /E
 ・Disc2のもの:xcopy D:\ C:\O2k\Disc2 /E

 

※ Sambaサーバーへアップデートしたファイルを使ってアップデータを走らせた時にファイルが見当たらないエラーが出ました。どうやら圧縮されている元 ファイルを解凍してチェックしたりしているようですが、それが見当たらないとエラーになるようです。このエラーが発生するとアップデートに必要な Data1.msiファイルが欠落した状態となり、コピーし直すことになります。安定したアップデートを希望されるならローカルドライブで作業した方が懸 命のようです。

3. 次のサイトから管理者用アップデータをダウンロードし保存します。

 ・Office 2000 リソース キット / ジャーナル / 管理者用アップデート

 ・Disc1で使用するもの:data1.exe (170MB程度)
 ・Disc2で使用するもの:O2ksr1adl.exe (68MB程度)

4. 保存した管理者用アップデータを実行し、自己解凍させます。解凍時の保存先フォルダは次のとおりとします。

 ・Data1.exe→C:\O2kSR1\Disc1
 ・O2ksr1adl.exe→C:\O2kSR1\Disc2

 これでSR-1化させる準備が整いました。

5. 実際にアップデータを適用させる前の補習ポイントです。

  • 通常用アップデータもありますが、統合化させる際には使用しません。統合化で使用するのは管理者用アップデータです。MSヘルプは読み難いので違いを注意してください。
  • data1.exeを実行し解凍させるとdata1.mspファイルが作成されます。O2ksr1adl.exeを実行し解凍させると数個のファ イルの中にdata1.mspファイルがあります。このファイルは名称こそ同じですが中身が違います。前述にも記載してありますが、data1.exeを 実行解凍させて得られたdata1.mspファイルが管理者用で、O2ksr1adl.exeを実行解凍させて得られたdata1.mspファイルは通常用のアップデータです。
  • アップデートに失敗すると、Disc1用としてはdata1.msi、Disc2用としてはdata2.msiが欠落し、CD-ROMから再コピーすることになります。
  • アップデートが完了した時の容量は、Disc1が約750MBとなりCD-Rに焼けません。次回に記載する内容ですが、保存メディアはDVD-RやDVD+Rになります。
  • msiexec.exeコマンドは本アップデート作業の他にも使用されることがあるコマンドです。/helpオプションが有効ですので試しに見てみることをお奨めします。
  • アップデート作業で使用するmsiexec.exeの基本構文は次のようになります。

      msiexe /a <アップデート元となる*.msi> /p <アップデータとなる*.msp> SHORTFILENAMES=true /qb /L* <ログ出力先>

6. まずは次のヘルプを読みDisc1へアップデータを適用します。

  MSの判り難いヘルプ(Office 2000SR-1を適用させる)その1

  MSの判り難いヘルプ(Office 2000SR-1を適用させる)その2

 入力するmsiexecコマンド(実際は1行で一気)は次のようになります。

msiexec /a c:\o2k\disc1\data1.msi /p c:\o2ksr1\disc1\data1.msp SHORFILENAMES=TRUE /qb /L* c:\disc1.log

 完了するまで放置しておきましょう。完了してからDisc2をアップデートします。

7. 次にDisc2へアップデータを適用する前に次のヘルプを読みます。

  MSの判り難いヘルプ(Office 2000SR-1を適用させる)Disc2用

8. SR-1化が完了しているDisc1から、必要なファイルをフォルダごと、Disc2へ上書きコピーします。対象となるフォルダは次の3つです。

  • IE5フォルダ
  • MSIフォルダ
  • Supportフォルダ
 

エクスプローラ(explorer)から実行できますが、コマンドの場合は次の通りです。

xcopy c:\o2k\disc1\ie5 c:\o2ksr1\disc2 /E /R /Y

9. Disc1と同様にDisc2へアップデータを適用します。コマンド(実際は1行で一気)は次のとおりです。

msiexec /a c:\o2k\disc2\data2.msi /p c:\o2ksr1\disc2\data2.msp SHORTFILENAMES=true /qb /L* c:\disc2.log

10. これでc:\o2k\disc1とc:\o2k\disc2の中にSR-1化されたファイル群が記録されており、SR-1化の作業は終了です。

 次回に記載するSP-3化へ直接使用することができますが、失敗する可能性もありますので気になる方は別なフォルダへコピーしたり、DVD-Rへ焼き付けたりしておいた方が良いと思います。

 週末雑貨 affilie

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