2008年11月1日土曜日

秋葉原の老舗も憂き目に…九十九電機が「民事再生手続き」開始で再建を図る

秋葉原の中では老舗となってしまった九十九電機(ツクモTSUKUMOの表示もある)さんが10月30日、東京地方裁判所へ「民事再生手続き開始の申し立て」を行った模様です。

デジモノサイトのほか、日経新聞でも報じられ、デジモノ好きでなくとも知っている方が多いショップだけに残念な報となりました。
民事再生手続き開始の申し立て」は、平たく云えば「倒産」にあたるのですが、末路は明るいものもあれば暗いものもあります。
民事再生手続き開始の申し立て」が行われたからと云って、スグに営業を休止する必要がないと思いますし、現に休止していません。

過去にあった「民事再生手続き開始の申し立て」の後にあった事項で有名処としては…

  • モスバーガー

    • 再建に成功した良い事例だろう。

  • 牛丼の吉野家

    • こちらもモスバーガー同様に再建に成功した良い事例です。

  • TWOTOP

    • こちらも再建に成功した良い事例ですねぇ。旧アロシステム、現ユニットコムさんの参加となり店名を残しています。

  • PC-SUCCESS

    • 最悪の会社と云う方も多いだろう。通信販売では悪評が絶えなかった。末路は夜逃げ同然となった。

モスバーガー」と「吉野家」は、全国的にもブランドとして知られており、全国の店舗から毎日のように売上金が現金で納められ、店舗として持っていた不動産も評価価値となるなど、保有資産が多く、株式を買い取ってくれるところもあり、見事に成功した事例だろう。
TWOTOP」は、やはりショップブランドPCである程度のブランド力を有しており、店舗資産は少なかったが知名度はあったようで、こちらも株式を買い取ってくれるところがあり、店名が残っています。グループとしては「ユニットコム」に属し、「Faith」と同じ地域で営業展開を行っているが、同じ系列会社と気付く人は少ないように、営業方針を徹底して違わせているのが功を奏しているようです。
これらに共通していることは、店名等がブランドとして強烈であり、ブランド戦略に打って出たいグループ企業にとって即効性の旨味があるのが最大の勝因だろう。
一方の「PC-SUCCESS」は購入者からの悪評が絶えることがなく、「悪評も評のうち…」ではあるが、やはりブランド戦略には不向きとなる。また、末路が正々堂々したものでなく、「夜逃げ」であるので救ってくれる者が居なくて当たり前という状況になっています。

私個人としては、少なくとも「TWOTOP」さんのような生き残りを果たして欲しいと思っています。

価格競争では平均か、それよりも高い位置にあり、価格志向では不向きな「九十九電機」さんですが、納期や納品といった分野ではAAAを与えたいくらいに丁寧な営業をしているからです。
通信販売も足かせになったようですが、他のショップに比べたら納品期間が最短に属され、対応も宜しく、価格志向のショップでは安い分だけ後回しすることがない営業方針でしたので好感を持っているからです。

ツクモが民事再生を申請 店舗を営業したまま再建の意向
(http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20081101/etc_tsukumo.html)

九十九電機、民事再生手続きを申し立て
(http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1030/tsukumo.htm)

九十九電機が民事再生法申請、負債総額110億円
(http://ascii.jp/elem/000/000/184/184552/)

なお、「九十九電機」さんは再建を目指しているので営業を休止させず、通常通りに営業を行っています。
ポイントカードも通常のまま使うことができるようになっています。
おそらく、「金融機関からのシンジケートローン」とありましたが暴利ではなく、まっとうな金融機関からの借り入れと思われます。
こういう状況では、事業継続が行われる可能性が高いので慌てないで、いつも通りの付き合いをしていれば良いかと思います。

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