「Enterprise Watch」は、9月19日付の記事で「マイクロソフトが Windows Server 2008 向けに無償公開している仮想化機能「Hyper-V」の概要」を公開しています。
Hyper-Vはどの程度使えるか【第一回】 Hyper-Vの基礎知識
(http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/2008lab/2008/09/19/13748.html)
第1回目となる今回は、「基礎知識」としているようです。
「Hyper-V」は、マイクロソフトがWindows Server 2008における機能の一部として無償公開しているものです。
ハイパーバイザー方式による仮想化機能を提供するものですが、同類としては先に無償公開に踏み切った「VMware ESXi server」があります。
また、「Hyper-V」はハイパーバイザー方式として扱われていますが、公開元のマイクロソフトによれば、ホスト型とのハイブリッド方式「Micro Kernelized ハイパーバイザー」となっています。
つまり、「良いとこ取り」方式ということになろうかと思います。
このあたりを、VMwareの製品群で説明すると…
ホスト式としては、「VMware Server」が該当します。近いものでは「VMware Player」があります。
つまり、ホスト式は「下敷き」となるOSが必要となり、その上に仮想化PC環境(ホスト)を構築し、ゲストOSをインストールして使用することになります。
一方のハイパーバイザー方式としては、最近無償公開された「VMware ESXi」や有償となっている「VMware ESX」が該当します。
つまり、ハイパーバイザー方式は「下敷き」となるOSが不要となり、仮想化環境を予めインストールしておき、その上にゲストOSをインストールして使用します。近いモノには、有名な「Xen」があります。
この「VMware Server」と「VMware ESXi」との長所と短所をバランス良く採用したのが、「Micro Kernelized ハイパーバイザー」になると思います。
「VMware Server」は、あくまでも「アプリケーション」として動作するところもあるので、制約が大きく、複数の仮想化を構築するとI/O関係の仕組みから動作は遅くなります。
逆に「VMware ESXi」は、ハイパーバイザー方式ですから語弊はあるものの、一種のOSとして動作しますので、複数の仮想化を構築してもI/O関係の仕組みから動作が遅くなることは回避されます。しかし、一種のOSであるがために、専用ドライバを適用しなければならず、現に「VMware ESXi」ではハードウェアによる制約が大きくなっています。
「Hyper-V」では、このような欠点を克服するためにハイブリッド方式としたようです。
ハードウェアに一番近いところに位置する「ハイパーバイザー層」は可能な限り軽量にし、デバイスドライバを配置していないようです。
その「ハイパーバイザー層」の上に、これまた語弊はあるものの「インタープリター」みたいな形で「Windows Server 2008」を組み入れ、そこでデバイスドライバを管理することにより、膨大な資産となっているWindows用のデバドラを使用することが可能となり、結果として裾野を大きく広げ、速度も稼げる…ということらしいです。
この「インタープリター」みたいなモノを、マイクロソフトでは「ペアレント パーティション」と呼称しているようです。
さて「Hyper-V」で気をつけるところとしては、動作環境とサポートされるOSになろうかと思います。
「Hyper-V」そのものを動作させるには、64ビット環境とIntel VTテクノロジ対応のCPUが必須となっているようです。
また、サポートされるゲストOSも、Windows 2000以降、有償版SUSE Linuxとされているようです。
こうなってくると、有償版と無償版との差を理解できていないながら、「SUSE で四苦八苦」も…考えてみますかねぇ。
この文書はWindows Live Writer で作成し、投稿しています。
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