今回はxdmcpを構築する事前準備としてgdmをkdmに切り替える方法です。
gdmをkdmに切り替えるだけでxdmcp上のXサーバーにはなれませんが、ホスト選択ウィンドウを表示できるようになりますので他のマシーン上にあるXサーバーへ接続できるようになる効能があります。
まずは準備として「Fedora9で四苦八苦 環境構築編 日本語KDE」を参考に、KDEを日本語化しておくことをお勧めします。
次に本題のgdmをkdmに変更する方法です。
変更というか、ファイルを追加します。
追加したいファイルは、"/etc/sysconfig/desktop"というシステム定義を行うテキストファイルです。
起動スクリプトにおいて、"/etc/sysconfig/desktop"をチェックしている部分がありましたが、ファイルが無く、記載方法が不明でした。
英語サイトを探索していたらタマタマ見かけましたので一気に作業が進みました。
"/etc/sysconfig/desktop"の内容は次の2行です。
- DISPLAYMANAGER=KDE
- DESKTOP=KDE
起動スクリプトを参考に、他のディスプレイマネージャ、他のデスクトップマネージャへも切り替えられますのでサンプルファイルを参考にしてください。
「desktop.f9.sample1」をダウンロード
ファイル名は単に"desktop"ですので適宜修正してください。
私はKDE派ですので使い難いgnomeから変更しています。
これで再起動すればディスプレイマネージャ(ログインマネージャって言う方がわかりやすいかな)がFedora9デフォルトのgdmからkdmへ変更されますが、少し待ってください。
ここで再起動しても冒頭に記載したXクライアントしては機能しません。
実は私も原因が不明だったのですが、ファイアウォールを切った途端に接続できるようになりました。
どうやらFedora9のファイアウォールはポート177の外向きすら遮断するようです。
よってファイアウォールのポート177を開放します。
これで再起動すれば、Xクライアント機能まで対応したkdmで起動します。
kdmが起動したら、下の方にあるタスクバーのようなところで"メニュー"を選択し、"リモートログイン"を選択します。ショートカットではALT+Rキーになっています。
これでリモートホストを選択するウィンドウが表示されますので接続したいXサーバーを選択し接続すれば、Xサーバー上のログインマネージャが表示されるようになります。
この様子をケータイカメラのピンボケ映像で添付しておきます。
私はkdmをFedora9のデフォルトから"サークル"というテーマへ変更しています。
理由は…作者の名前がイイんだょ~!!この映画が好きですからねぇ~不死身の男。
セキュリティー対策のため一部は塗りつぶしを行っています。
Fedora8サーバーが既に稼動しており、Fedora9からのリモートを躊躇していた方には朗報と思いますのでお試しください。
以上で、kdmを使用したxdmcp構築の全般を終了します。