前回の「Fedora9で四苦八苦 仮想化(VMware ESX3i Xen)で…嬉」で記載したように、 VMware ESX Server 3 i によるベアメタルのhypervisor環境が構築でき、VI Clientもインストールできました。
今回はVI Clientを使用してFedora9のインストールに挑戦してみました。
VI Clientはインストールした「VMware ESX Server 3 i」へhttps接続しダウンロードします。
インストールが完了すると、「VMware Server」の「管理コンソール」を彷彿とさせるアプリケーションが使用できるようになります。
基本的な操作は「VMware Server」の「管理コンソール」と同様になります。
基本的な仮想BIOSの設定を行い、仮想マシーン環境を構築します。
この時に注意するポイントは、「VMware Server」では「ホストPCへ接続されたCD-R」を使用することができましたが、「VMware ESX Server 3 i」では使用することができないようで「クライアントPCに接続されたCD-R」が対象となり、「Power on connect」も使用できないようです。
また「仮想BIOS」のデフォルト設定では、起動順序が「FDD」、「HDD」、「CD/DVD」の順になっており、設定を変更しないと「CD/DVD」からインストールメディアを起動させることができなくなっています。このため、「次回起動時にBIOSセットアップを表示する」を有効にし、「仮想PCを起動させた時にBIOSセットアップを表示」させ「起動順序」を変更し、「クライアントPCのCD/DVD」をブートデバイスとして認識させる必要があります。
更に「Power on Connect」が使えませんので「BIOSセットアップを終了させる前」に「クライアントPCのCD/DVD」へインストールメディアを挿入しておき、Connectさせておく必要がありました。
ちなみに「ゲストOS」の一覧には「Fedora9」はありません。
このため、「Linux 32bit」を選択し、「Fedora9のDVDメディア」を使用してインストール作業を行いました。
Fedora9のインストールDVDから起動させるとグラフィカルインストーラが正常に機能し、サクサクとインストールが進行しました。
インストールが完了し、仮想PCを再起動させ、Fedora9を起動させると正常にRHGBが起動し、最終的にはGDMによるログイン画面まで正常に起動しました。
ログインしてみると、これまた正常にgnomeが起動してしまいました。
おそらくSoundは使用不可と思います。
インストールしてみたのは上記の1ゲストOSだけです。
さすがにPen4マシンですので2ゲストOSは止めました。
しかし、1ゲストOSながらFedora9の正常起動が確認できましたのでX環境ではなく、Turbo Linux Server 11のようなコンソールベースのServer環境だったら複数起動させても軽いことが予想され、複数のFedora9をインストールしておけば…仮想環境を使用したDNS/HTTP/MAIL/FTP/SMB/PROXYというインターネット向けサービスを分割して構築できるので真のサーバー統合が図れるものと思いました。
ただ私の力量不足もあるのですが、統合した際に/home、/varあたりのユーザー向け領域を共有して使いたい場合の構築方法が複雑になりそうです。
「VMware ESX Server 3 i」に複数のドライブをセットアップしておき、単独ドライブとして認識し、そこを仮想PCから直接アクセスできるなら良いのですが…ダメならClusterを構築するとか、Network向けのFile Systemを構築しマウントする必要がありそうです。
なにはともあれ…「Fedora9」を「VMware ESX Server 3 i」上にゲストOSとして登録することはできました。
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